『むくみ』って何?
『むくみ』は医学的には浮腫といい、細胞の間に水が過剰にたまった状態を言います。
なぜむくむのか?
すべての血液は心臓から動脈を通って全身に運ばれ、その後静脈を通って心臓に戻ります。この流れの中で血液が心臓に戻りにくくなることで、むくみがあらわれます。
具体的な原因
☆長時間の立位姿勢、座位姿勢
長時間にわたって立ち続けたり、座り続けていると重力によって血液は足に溜まってしまいます。すると静脈は圧が高くなってしまい、戻ってくる水分を受け入れるのが難しくなってしまうため、むくみの原因になってしまいます。
☆心臓機能の低下
加齢などが原因で心臓機能が弱まると、心臓から送り出した血液を再び心臓に戻すポンプの働きも不十分になってしまい、むくみの原因になってしまいます。
☆水分の取りすぎ
水分を取りすぎることにより、血液中の水分が増えてしまいます。それにより余分な水分が溜まりやすくなり、むくみの原因になってしまいます。
☆脚の筋力低下
脚の筋肉は収縮することにより血液を循環させるポンプの役目をします。しかし、運動不足によって筋肉が衰えるとそのポンプ機能が低下してしまい、脚に水分がたまりやすくなってしまいます。さらに足先の毛細血管まで血液が潤滑に流れなくなり、冷えや血行不良を伴うようになります。
☆腎臓の異常
腎臓は身体の中の水分量を調整したり、老廃物を尿として排出する働きをします。腎臓に異常が起こるとそれらの機能が低下し、余分な水分やナトリウム、老廃物を身体から排出できなくなり、むくみとなります。
☆肝臓の異常
アルコールによる肝機能の低下がむくみの原因になることもあります。肝臓はアルブミンというたんぱく質を生成しています。このアルブミンは水分を血管内にとどめる働きをするのですが、肝臓に異常をきたすとアルブミンの生成量が減少し、血管の外つまり細胞の間に水分が染み出し、むくみとなります。
むくみの対処法
上にあげたように様々な原因が考えられますが、自分でできることで一番簡単なのはまずストレッチです。下腿(ふくらはぎ)の筋肉をストレッチして血行をよくすることでむくみを抑制しましょう。ストレッチやマッサージの仕方に関してはお尋ねいただければ施術の際にお伝えしますので、お気軽にどうぞ。
ただ、食事の習慣によっては上記のような腎臓・肝臓の異常をひきおこすこともありますので、注意しましょうね。