骨折の分類
大雑把にわけると①折れ方②原因③骨が皮膚の外に出ているかで分類します。
折れ方による分類
○完全骨折
ぽっきり折れた、という言い方をすることが多い、骨が二つ以上に別れた骨折をいいます。
○不全骨折
いわゆるヒビのことを言います。完全に分かれているわけではないのですが、ヒビの状態でさらに負担がかかると完全骨折に移行することがあります。
もっと細かく分けていくと横に折れている、斜めに折れている、など種々ありますが基本的には2つ以上に別れているかどうかが基準になります。
原因による分類
○外傷性骨折
転んでぶつけた、交通事故にあった、など直接外から強い力が加わった際に起こります。皆さんが一番イメージしやすい骨折かと。
○疲労性骨折
繰り返し同じ個所に負担がかかることで起こります。代表的なものは咳のしすぎで起こる肋骨の骨折や、スポーツで走りすぎて起こる脛骨(すね)の骨折など。
ほかにも脆弱性骨折や病的骨折などありますが、こちらは病気などで骨の強度が弱くなっているときに負荷がかかり起こる骨折になります。
骨が外に出ているかの分類
○開放骨折(複雑骨折)
折れた骨が皮膚を突き破って外に飛び出た骨折をいいます。骨が外に出ていて感染を起こしやすいため、特に注意が必要です。
○閉鎖骨折(単純骨折)
折れた骨が外に出ていない骨折をいいます。一般に開放骨折に比べ感染のリスクは少ないですが、当然注意が必要で安易に自分で触ったりしてはいけません。