◎足関節(足首)の捻挫の種類
足関節の捻挫は内側に捻って痛めるケースと外側に捻って痛めるケースがありますが、内側に捻って痛めるケースがほとんどです。
その際足関節の外側の靭帯を損傷することが多く、外くるぶしの前や下に痛みがでて、押すと痛かったり、内出血をおこして腫れたり、ひどいものだと足をつくだけで痛みがでることもあります。
この時痛める外側の靭帯は前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯のいずれかになるのがほとんどです。
◎靭帯損傷の分類
靭帯損傷はその程度によってⅠ~Ⅲ度に分類されます。
Ⅰ度は靭帯の部分的な損傷、Ⅱ度は靭帯の部分的な断裂、Ⅲ度は靭帯の完全な断裂、になります。
◎当院での施術
当院では損傷の程度、実際どれくらい動かせてどれくらい痛みがあるかを確認し、必要に合わせてテーピング・包帯固定・ギプス固定を行います。
また、骨折が疑われる場合はレントゲン検査を勧める場合がございます。
骨折の程度によっては完治まで長期間を要する場合もあるため、その場合は定期的にレントゲン検査をすることで患部の骨がきちんと癒合しているかを確認しながら施術を行います。
捻挫だと思って放置していて、後々検査をしたら骨折だったことが判明し、結果変形治癒をおこしてしまい足関節の可動に障害を残す方もいらっしゃいます。
たかが捻挫と思わず、痛めたなと思ったら早め早めにご相談下さい。
◎足関節の捻挫の注意点
足関節の捻挫の注意すべき点はくせになりやすいということです。
靭帯が伸ばされ損傷した際に骨が微細にですが動きます。
勿論1mm~数mm程度のずれですが、人間は二本の脚で体重すべてを支えていて、足関節にもその重みがかかっています。
バランスのよい足関節であれば問題なくても、ずれのある足関節ではかかる負担も大きくなり、日常生活で痛みが再発してしまうことも少なくありません。
ですので、骨のバランスを整え、正しい足関節の使い方を覚えることが必要になります。
もしかしたらあなたが何気なくしている歩き方や立ち方は足関節に必要以上に負担をかけているかもしれません。
当院では固定だけでなく、足関節の使い方の指導、痛めて衰えた筋肉のトレーニング指導、左右バランスのよい立ち方の指導等も行います。
足関節の捻挫をくせにしたくない方、くせになっていて頻繁に痛めてしまう方もお気軽にご相談ください。