最近よく耳にするようになった「ストレートネック」
あなたはどういうものかご存知ですか?
首のつくり
首は頸椎(けいつい)と呼ばれる骨7本で構成されています。
7本の骨が緩やかに前反りのカーブをつくり、頭を支えています。
成人の頭の重さは体重のおよそ1割、つまり体重50kgの人であれば5kg、その位重い頭を一日中支えてます。
5kgと言われてもピンとこないな、という方は身体の一番上にボーリングの球を常にのせているとしたらどうでしょうか?
前かがみになった時や後ろに反った時に身体がその方向に引っ張られて倒れないように頑張ってるのが、伝わりますでしょうか。
その重い頭を一番負担なく支えるために首は緩やかな前反りのカーブを作っているわけです。
しかし様々な原因により、前反りがなくなってしまい頭が前に突き出た状態、つまりストレートネックになってしまうとバランスが崩れ、頭の重さを支える負荷が首に過剰にかかってしまいます。
ストレートネックの原因
最近ではスマートフォンの普及によってストレートネックの人が増加していると言われています。
電車に乗ってまわりを見てみるとスマートフォンを持って、長時間深く頭を下げている人がいるはずです。
このような姿勢をとっていると首の前反りのカーブは潰れてしまいます。
もちろん一回で潰れてまっすぐになってしまうわけではなく、繰り返すことで常に首がまっすぐになった状態になってしまいます。
他にもデスクワークの方ですと長時間頭をパソコンに近づけるように突き出していることが負担になったり、育児で長時間下を向いていることで負担になり、ストレートネックになってしまう人もいます。
ストレートネックの時におこりやすい症状
首コリ・肩コリ・痺れ・頭痛・めまいなど自律神経症状
頭を支えるために過度に筋肉が緊張するためコリを感じやすくなったり、頸椎と頸椎の隙間が狭くなるため腕や指の痺れ、痛み、頭痛を訴えやすくなります。
注意してほしいのはストレートネックの人全員が痛みやコリを訴えているわけではないということです。
現に自分自身以前とったレントゲンではストレートネックと診断を受けましたが、痛みやコリで悩みながら生活しているわけではありません。
ただ、今痛みがないから大丈夫というわけではなく、知らず知らずのうちに筋肉の緊張が強くなり、首を回したり傾けたり、朝布団から起き上がるときなど些細なきっかけから痛みを訴える方は少なくありません。
当院でのストレートネックに対する施術
当院では患者様一人一人の身体の状態に合わせて施術を行います。
なぜなら同じストレートネックでもそうなった原因も違えば、その時出ている症状も違うからです。
例えば浮き趾(うきゆび)の方は足の趾先で踏ん張れないため踵重心になってしまい、バランスをとるためにこれが原因でストレートネックになる方もいらっしゃいます。
こういった症状の方には骨盤の矯正や足の趾の施術・訓練と並行して首・肩の施術を行っています。
皆様一人一人の生活習慣や生活環境に合わせて施術、ストレッチ等の提案をさせていただきますので、ご不明な点やご希望がありましたらその都度ご相談ください。